式 辞
季節は移ろいゆくもので、厳しい冬の名残も和らぎ、一気に春の喜びを謳歌するかのように梅の花が咲き薫る今日の佳き日、奈良県立二階堂高等学校 第47回卒業証書授与式を挙行できますことは、保護者の皆様はもとより、我々教職員にとりましても、この上ない大きな喜びです。堂々と胸を張った誇らしげな卒業生の皆さんの姿を見ることができ、本当に嬉しく思います。また本日、ご来賓の皆様に於かれましては、ご多忙にも関わりませずご臨席を賜り、卒業生の輝かしい前途を祝福いただきますことに、壇上からではございますが、心より厚く御礼申し上げます。
さて、ただ今、卒業証書を手にされ、新たな一歩を踏み出す91名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。めでたく今日の晴れの日を迎えられた、皆さんのこれまでの頑張りに大きな拍手を送ります。
今、皆さんの胸には、どのような思いが浮かんでいるでしょうか。6月の体育大会では、走り、跳び、全力のパフォーマンスと最強のチームワークを見せてくれました。本校の伝統であるPTAの「ソーラン節」では、皆さんもフィールドに出て一緒になって踊り、その一体感と躍動する姿に感動しました。猛暑の中、進路選択に悩み・もがきながらも、決めた目標に向かって取り組んだ孤独な戦い。合格通知を手にしたときの喜びは、この上ないものだったと思いますが、同時に、次のステージに進まなければならない、不安と寂しさも感じたことでしょう。11月の校内文化祭は、保護者の皆様にも御参加いただき、テーマである「百花繚乱~最高の青春物語~」にふさわしく、展示や舞台発表、模擬店に、二階堂生と学舎生のエネルギーが一つとなり、一人一人の笑顔が溢れるとても爽やかな文化祭に作り上げてくれました。
そして、総合学科ならではの多彩な授業や級友と過ごした日常の何気ないひと時。高校での3年間は、長い人生のほんの一部分かもしれませんが、人生の中で最も輝く、貴重な時期であり、その思い出の一つ一つが皆さんが前に進むエネルギーになっていることと思います。これまで皆さんは12年間、「学校」という枠の中で過ごし、家族や先生、友人達、ある意味、誰かに守られた環境の下で、決められたレールの上を進んできたのかもしれません。
しかし、これから皆さんが生きていく社会は、少子高齢化による生産年齢人口の減少や急激なスピードで進むAIなどの技術革新により、社会構造が大きく変化しています。それに加え、止まらない環境破壊や自然災害、ますます身近に感じるようになった世界的な情勢不安など、将来の予測が困難な、不確実な社会を生きていかなければなりません。どの課題も「こうすれば良くなる」という明確な解決策は見つからないものばかりですが、皆さんはこれらの諸課題に無関心になるのではなく、一人の社会人として問題意識をもち続け、自分の出来ることに取り組んでほしいと思います。自分の足で歩む「自由」を手に入れた皆さんは同時に、社会人としての「責任」をもたなければなりません。
新しい門出に立つ皆さんがより幸せな人生を歩んでいくために、幸福学の研究者である前野隆司教授の言葉を紹介します。前野教授は科学的なデータから、幸せな人に共通している「4つの因子」を導き出しました。
1つ目は、「やってみよう!」というワクワクする気持ち。
2つ目は、「ありがとう!」という他者への感謝の心。
3つ目は、失敗しても「なんとかなる!」と前を向く楽観性。
4つ目は、他人と比べず「ありのままに!」自分を認める強さ。
どれも難しいことではなく、自分がやろうと思えばできることではないでしょうか。この4つを意識し、日々の生活の中で実践することが、幸せへの近道になると教えてくれています。
そしてもう一人、ロック歌手・甲本ヒロトさんは、かつてこんな言葉を残しました。
「幸せを手に入れるんじゃない。幸せを感じることのできる心を手に入れるんじゃ」
私たちはつい、お金やブランド物などの所有物やSNSのフォロワー数などの他人の評価などで幸せを捉えがちですが、これらは自分の外側にある移ろいゆくはかないものです。幸せはどこかから降ってくるご褒美ではありません。私たちの心の内側にこそ、幸せは宿るのです。
まずは「ありのまま」の自分を認め、周りに「ありがとう」と言い、「なんとかなる」と笑顔を作ってみてください。そして、心を耕し、小さな幸せも敏感に察知できる心を育てていってほしいと思います。
皆さんは、高校3年間を見事に駆け抜けました。途中には、心が折れそうになる出来事も少なくなかったかもしれませんが、今日、この場に立つことができました。それは皆さん自身が頑張った結果ですから、自信をもってください。しかし、卒業は決して自分だけの力で掴んだものではありません。家族や友達、先生方をはじめ周囲の方々の多くの支えがあったはずです。そのことに感謝の気持ちをもち、今後は周囲の人達のために、そして世の中のために皆さんの持てる力を存分に発揮してもらいたいと願います。
最後になりましたが、保護者の皆様にお祝いと御礼を申し上げます。本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。18年間、深い愛情で慈しみ、育まれたお子様の晴れ姿をご覧になり、感激も一入のことと存じます。また、これまで本校にお寄せいただいた多大なご協力とご支援に対しまして、全教職員を代表し、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
卒業生の皆さん、今後は同窓会の一員として、母校の発展と後輩たちの頑張りを温かく見守ってください。
「心は巧みなる絵師のごとし」
皆さんのこれからの人生という真っ白なキャンバスに、どんな絵を描くかは、他の誰でもなく、皆さんの『心』次第です。今日、新たなページをめくり、自分らしく、自分自身の挑戦のドラマを描いていってください。皆さんの前途に幸多からんことを祈念いたしまして式辞といたします。
令和8年3月1日
奈良県立二階堂高等学校長 辻 誠
祝辞
春の柔らかな日差しが、皆さんの新しい門出を祝ってくれているようです。まるで「春の歌」がそっと背中を押してくれるような、そんな季節に今日の日を迎えられたことを嬉しく思います。
卒業生の皆さん、ご卒業、誠におめでとうございます。
これまで深い愛情で支えてこられた保護者の皆様、お子様が立派に成長され、この日を迎えられましたことを、心よりお祝い申し上げます。
また、校長先生をはじめ諸先生方におかれましては、今日まで一人ひとりに寄り添い、時には厳しく、時には温かく、情熱あふれるご指導を賜りましたこと、心より深く感謝申し上げます。
三年前、期待と不安を胸に始まった高校生活。つまずきそうになった日もあったと思いますが、皆さんが今日、卒業の日を迎えられたことを誇りに思います。
これから進む道はそれぞれ違いますが、命を大切にし、周りの人を思いやりながら、悔いのない人生を歩んでください。
毎日同じことの繰り返しで立ち止まりたくなる時もあるでしょう。そんな時は、この学校で出会った仲間を思い出してください。離れていても、皆さんは同じ空の下でつながっています。離れていても、皆さんは同じ空の下でつながっています。仲間も家族も先生方も、皆さんの挑戦をそっと応援しています。
そして、日々のなんてことのない作業や努力が、巡り巡って誰かの笑顔を生み出すことがあります。皆さんの歩みは、必ず誰かの力になります。
苦しいときを乗り越えてきた皆さんなら大丈夫です。積み重ねてきた力が、これからの未来を支えてくれます。皆さんの可能性を私は心から信じています。
ご来賓の皆様には、ご多用の中ご臨席賜りありがとうございました。
最後になりますが、PTA活動にご理解とご協力を賜りました保護者の皆様に、この場をお借りして深く感謝申し上げます。
卒業生の皆さん、本当におめでとうございます。皆さんの「足音」を、どこかで必ず聞いている人がいます。どうか自信を持って歩んでください。
令和8年3月1日
奈良県立二階堂高等学校PTA会長 竹下 綾乃
令和7年12月2日(火)に、奈良県立奈良東養護学校の視察研修会へ参加させていただきました。同校は、奈良県で初めて出来た養護学校の西の京養護学校(知的養護学校)と七条養護学校(病弱養護学校)が統合されて出来た学校で、今年で20周年を迎えられています。
「明るく、仲良く、たくましく」をスローガンに、「出来た!」「やった!」という達成感を大切に日々ご指導されていると伺いました。PTA会長様からも、先生方の温かい関わりのおかげで、お子様が笑顔で登校できるようになったというお話を伺うことができました。
校内では、手話、楽器、手芸、農作業など、様々な活動に生徒たちが生き生きと取り組んでいました。教室に見学に行くと、生徒のみなさんは最初は緊張した様子でしたが、すぐに笑顔になり、のどかな環境の中でマラソン練習に一生懸命に励む姿はとても素敵でした。
今回の研修を通して、特別支援教育の温かさと、先生方のきめ細やかなご支援を深く感じることができました。この研修は私たちにとって大変貴重な経験となりました。奈良県立奈良東養護学校の皆様、ありがとうございました。
特別支援教育部 薬師寺 真由美
令和7年11月6日・7日の二日間にわたり、校内は賑やかな文化祭ムードに包まれました。幸いにも天候に恵まれ、会場には生徒たちの楽しそうな声が終日響き渡りました。
舞台での熱のこもった発表、美味しそうなにおいに誘われた模擬店、そして教室での工夫をこらした展示発表など、全ての企画において、生徒の皆さんと先生方の、生き生きとした笑顔が非常に印象的でした。
今年は保護者の入場が許可されたこともあり、有志の発表を観たり、子ども達と一緒に模擬店を楽しんだりと穏やかな時間が流れていました。
PTAもこの素敵な機会に参加させていただき、みたらし団子とおにぎりの模擬店を出店いたしました。生徒の皆さんや先生方と直接触れ合い交流できたことは、私たちPTA会員にとっても大変喜ばしい時間でした。また、PTA内部の親睦を深める良い機会にもなり、参加者一同、思い出に残る二日間を過ごさせていただきました。この文化祭が、生徒一人ひとりの心に深く刻まれる素晴らしい思い出となることを願っております。
PTA会長 竹下 綾乃
~無理しない人間関係をかんがえる~の研修に参加させていただきました。講師は横山由紀子さんでした。
①意見の違いは、悪いこと?
②自分では気付きにくいのが思い込み
③上手な依頼の仕方
④聴く(心できく)にはどうすればいいか
について学んできました。
意見の違いは、悪いことでなく、ただ自分と違っているということだと気付かされ、批判的にならないようにと気付かされました。
相手に依頼する時は
1.事実をありのまま、相手が受け取りやすい表現にする。
2.自分の気持ちを『私メッセージ』で素直に表現する。
3.具体的で実現可能な案を提示する。命令はダメ。
4.イエスの場合は、ありがとう。
5.ノーの場合は現実可能な再提案で歩み寄る。
という DESC法 があるようです。
この方法を当てはめると
『急いでいる時に、ハサミがいつもの場所にないと、見つけられなくてとても困るの。元の場所へもどすように気をつけてくれるかな?』
イエスの場合 『ありがとう』
ノーの場合 『実現可能な再提案で歩み寄る』
となるようです。はじめは、大変ですがこのパターンを当てはめる益は大きいと感じました。
聴き方のコツでは
目を見て、うなずく、あいずちを打つ、否定しない、アドバイスしない、最後まで聴く、を学びました。
特に、近しい人に対しては難しい聴き方だと思いました。講師の横山さんは、この聴き方を取り入れ、子どもとの関係を改善されたそうです。
PTA活動では、ラインでのやり取りが多くあります。会話より誤解が生じやすいコミュニケーションだと感じています。より丁寧な「ものの言い方」の大切さを感じました。
知識と相手への気遣いの方法を知ることで、穏やかな関係性を築けることを学べた事に感謝します。
文化体育後援会理事 江角 雅永
令和7年8月21日・22日の2日間、三重県で第74回全国高等学校PTA連合会大会が開催されました。全国から6,000人を超える参加者が集まり、奈良県からも多くの高校PTA・育友会役員が参加しました。二階堂高校も出席し、他校の皆さんと交流する機会を得ました。
1日目は分科会が行われ、「子どもの人権」「ペップトーク」についての研修に参加しました。
・子どもの人権では、三重県で長年続いている「17歳まで子どもが自由に相談できる仕組み」について学び、その大切さを改めて実感しました。
・ ペップトークでは、前向きな言葉かけの力について熱意あふれる講演を聞き、会場が笑顔に包まれました。
他の分科会でも「PTAの今後のあり方」が注目され、運営の工夫や課題について多くの学校が関心を寄せている様子が伝わってきました。
懇親会では、二階堂高校のPTA活動についても紹介しました。
・体育大会当日の朝の挨拶運動
・ソーラン隊
・きずな会からご提案いただいた登校の見守りについての今後の展望
など、子どもたちをみんなで見守る温かい活動をアピールすることができました。
懇親会や移動中のバスの中で各校のPTA活動を知ることができました。
・活動に熱心に取り組む学校
・なり手不足で縮小を余儀なくされる学校
・生徒数減少により会費不足に悩む学校
・ 生徒が年々増加し、会費に余裕のある学校
と、置かれている状況はさまざまであることが分かりました。特に文化祭でのPTAの関わり方は大きな話題で、模擬店のメニュー規制に関する情報交換は大いに盛り上がりました。
学校ごとにPTAの形は違いますが、共通しているのは「子どもを思う保護者の熱い気持ち」でした。今回の大会で得られた学びや交流を、今後の二階堂高校PTA活動にも活かしていきたいと思います。
PTA会長 竹下 綾乃
6月6日(金)、雨天のため延期になっていた体育大会が無事開催されました。
朝から校門前での「挨拶運動」に参加し、生徒たちの登校の様子を見ながら先生方と一緒に挨拶、制服指導をさせていただきました。生徒たちは元気に挨拶をしてくれ、私たちも朝から元気をもらえました。
体育大会では、クラスみんなで力を合わせて大縄飛びや玉入れなど、それぞれの競技を一生懸命頑張っている姿や、それを精一杯応援している姿、クラス対抗リレーではこちらも手に汗を握る迫力満点の盛り上がりとたくさんの笑顔を見せてくれました。最後のPTA役員・OBの方々による「ソーラン節」では、今年も生徒たちが一緒に踊り、キラキラとした笑顔いっぱいのしめくくりとなりました。
今年は6月開催で例年より暑い中での体育大会だったこともあり、体調不良になる生徒たちが多く、心配な場面もありました。それでもその暑い中、頑張った生徒のみなさん、先生方、本当にお疲れ様でした。 今年も心に残る感動の1日をありがとうございました。
PTA副会長 3年 遠藤 祐子
令和7年5月9日金曜日にPTA総会及び、文化体育後援会が開催されました。全ての議案が承認され、新体制がスタートしました。
皆さま、こんにちは。 本年度PTA会長を務めさせていただきます竹下綾乃と申します。微力ではございますが、子どもたちの健やかな成長を支える一助となれるよう、誠心誠意努めてまいります。一年間、どうぞよろしくお願い申し上げます。
新しい年度を迎え、生徒の皆さんがそれぞれの夢や目標に向かって歩み始める姿に、私たち保護者も大きな期待と喜びを抱いております。高校生活は、学びはもちろんですが、部活動や行事、日々の何気ない交流を通して、多くのことを経験し成長する貴重な時期です。仲間とともに過ごすその一日一日が、きっとかけがえのない思い出となっていくことでしょう。
PTAといたしましても、学校との連携を大切にしながら、生徒の皆さんが安心して充実した学校生活を送れるよう、保護者の皆さまと協力して取り組んでまいります。皆さまのお力添えをいただきながら、温かく見守っていければと願っております。
これからの一年が、生徒の皆さんにとって実り多きものとなりますよう、心より願っております。どうぞよろしくお願いいたします。
奈良県立二階堂高等学校PTA会長 竹下 綾乃
春の風に桜の花も舞い、若葉が萌えいずる今日の良き日、ご来賓の皆様のご臨席を賜り、第49回入学式を挙行できますこと、本当にうれしく思います。高い席からではございますが、心より厚く御礼申し上げます。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。教職員、在校生一同、皆さんを心から大歓迎いたします。また、保護者の皆様、本日は、まことにおめでとうございます。
本校は、「英知・誠実・剛健」の校訓と「磨き合い 共に輝け 二階堂」のスローガンの下、「前に踏み出す力(アクション)」「考え抜く力(シンキング)」「チームで働く力(チームワーク)」の3つの力を「社会人基礎力」と捉え、それらを磨くことによって、生徒一人ひとりが進路実現と自己実現を果たし、地域社会や国際社会に貢献できる人材となることを教育目標として、日々取り組んでおります。また、橿原美容専門学校とのダブルスクール制度や敷地内にある県立高等養護学校二階堂学舎との交流など先進的な取組を行い、奈良県内におけるキャリア教育、ならびにインクルーシブ教育の中核を為す学校です。
さて、新入生の皆さんはこれまで、小学校・中学校での学習を通して、基礎的な学力や集団行動、協調性を身に付けてきました。学校という枠組みは変わりませんが、高校では2年後の3年次に18歳を迎えると「成人(大人)」となり、卒業後に自立した社会人となるための知識やスキルを身に付けるとともに、大人としての自覚と責任感を養ってほしいと思います。そのために、本校では、授業の他に部活動や検定資格への挑戦、学年に応じたキャリア行事やボランティア活動など、皆さんの「社会人基礎力」を高める仕組みがたくさん用意されています。それを自分のものにするのかは、皆さんの自主性に任されています。高校時代に青春の努力の汗を流しておかないと、社会人になって悔しい涙を流すことになります。億劫にならず、また失敗を恐れず、いろんな事にチャレンジし、そしてたくさん失敗をするなかで「負けない自分」を築いてください。
20世紀最高の物理学者と言われるアインシュタインは、「失敗したことのない人間というのは、挑戦をしたことのない人間である」と語っています。また、バスケットボールの神様と言われるマイケル・ジョーダンは、「私はキャリアを通じて9,000回以上シュートを外し、300試合に敗れ、決勝シュートを任されて26回も外しています。人生で何度も何度も失敗したからこそ、今の成功があるのです」と語り、くじけず挑戦することの大切さを教えてくれています。
今日から高校生活が始まりますが、まずは一番の基本となる「毎日学校へ登校する」ことから始めてください。物事には「優先順位」があり、今皆さんに一番大切にしてほしいのは「学校生活」です。様々な事を抱えている人もいるかもしれませんが、これまでの環境も大きく変わり、今日、皆さんはこうしてスタートラインに立つことができました。ここからは全力疾走する人、ゆっくりと確実に歩みを進める人、それぞれの進み方で構わないですので、あなたらしく自身の歩みを前に進めていってください。
次に、自分の世界をより豊かに広げるための基本となること、時間を守る、ルールやマナーを守る、そして自分を守るためにも周りの人に対する思いやりをもってほしいと思います。鏡に映る自分に笑顔を向けると、鏡の中の自分も笑顔を返してくれます。人間関係もそれと同じように、皆さんが周りの人に思いやりをもって優しく接すると、相手からも優しさが返ってくるはずです。
そして、高校生活をより楽しく過ごすために、「出会い」を大切にしてください。新しいクラスメイトとの出会い、2・3年生の先輩との出会いや高等養護学校の生徒との出会い、担任・副担任や教科担当の先生方との出会い、また地域の方々との出会いなど、たくさんの人との出会いを大切にしてください。
人は同じものを見たり聞いたりしても、感じ方、捉え方は様々です。時には、自分とは違いすぎて理解に苦しむこともあるかもしれませんが、ゆっくりとでいいですから受け入れてあげてください。そういう違った価値観や人間性に出会うことによって、自分だけの限られた価値観が刺激を受け、自分の世界が広がり、人としての幅や深みが備わってくるのです。また、授業や検定試験などを通して新しい学びにも出会ってください。気持ちを新たに頑張れば苦手だったことができるようになるなど、自分でも知らなかった新しい自分にも出会うことがきっとできるはずです。他にも、部活動や生徒会活動、学校行事での新しい体験にも出会い、思う存分、青春を楽しんでください。
今日ここに集った122名の仲間とともに、二階堂高校での3年間がスタートします。いまはまだ不安な気持ちもあるかもしれませんが、皆さんは決して独りぼっちではありません。助けてくれる仲間や先生方が周りにこれだけいることを忘れないでください。
今日からは、大きな声で二階堂の校歌を歌い、誇りをもって二階堂の制服を着こなし、そして、二階堂高校と二階堂高校生である自分を好きになってほしいと願っています。来年度、本校は創立50周年を迎えます。次の50年への扉を開く主体者として、力を合わせて新たな歴史を刻んでいきましょう。
最後に、保護者の皆様にお願いがあります。私ども教職員一同は、皆様のご期待にお応えすべく、誠心誠意、日々の教育活動に尽力して参ります。お子様に対して毅然とした温もりのある指導や支援を心掛けますので、保護者の皆様には、何卒、本校の教育方針にご理解を賜り、お子様の成長を共に考え、支えるという視点でご協力をよろしくお願い致します。
結びに、122名の新入生とご家族の皆さまのご健勝、二階堂高校の益々の発展を祈念して、式辞と致します。
令和7年4月9日
奈良県立二階堂高等学校長 辻 誠
新入生の皆さん
二階堂高校へのご入学おめでとうございます。併せて、保護者の皆様にも心よりお祝い申し上げます。
本日は皆さんにとって新たなスタートとなる特別な日であり、これからの高校生活に向けた大きな一歩を踏み出した瞬間です。新しい環境での学びや出会いはきっと皆さんの人生にとって貴重な経験となることでしょう。
今年度から二階堂高校の制服が新しくなりました。この新しい制服は皆さんがこれから歩まれる高校生活にふさわしい生活の一部として、皆さん一人ひとりの誇りや責任感を持つ大切なシンボルです。自信を持ってこれからの学校生活を楽しまれることを心から願っています。制服が新しくなることは、学校全体の新しい風が吹き込まれることを意味します。やるときはやる、友達と笑うときは大きく笑う、メリハリをつけた高校生活を楽しんでください。二階堂高校の先生方は皆さんのことを一生懸命に考え、いつも応援し励ましてくださいます。娘と息子合わせて六年間、二階堂高校でお世話になりました。どの先生方も愛のある指導をしていただき、社会人力をつけてくださいました。
昨日は息子の専門学校の入学式でした。夢の「警察官」を高校二年生で目標に定め、二階堂高校で出会った仲間の励まし、先生方のサポートで入学できました。皆さんもどんな夢を持っているとしても、その夢に向かって日々努力し、困難に立ち向かう勇気を持ってほしいと思います。周りの大人たちはいつでもあなた方を支え励まして導いていく存在であることをどうか忘れないでください。
入学を迎えた皆さんが明るく前向きに、そして豊かな心で高校生活を送られることを心より願っております。そして、この高校が皆さんの夢を育む場所となり、未来に向かって大きく羽ばたいていく一助になることと信じています。そして、三年後の卒業式の日には、だれ一人欠けることなく全員で卒業を迎えられることも願っています。そのためにも私たちPTAは皆様の高校生活が充実した物になるよう全力でサポートさせていただきます。
最後になりましたが、保護者の皆様、喜びと同時に少し不安も感じていらっしゃると思います。高校生活は学業だけでなく友人関係や様々な活動を通じて多くの経験を積む重要な時期です。この二階堂高校は学業だけでなく、人としての成長を大切にしている場所です。どうか保護者の皆様にも学校に任せきりではなく、ご家族との協力で寄り添いながら、愛のある温かい言葉で励ましてあげてください。
今日を迎えた全ての皆さんにこれからの素晴らしい日々が訪れますように、改めて、皆さんのご入学をお祝い申し上げます。本日は誠におめでとうございます。
令和7年4月9日
奈良県立二階堂高等学校PTA会長 新子 まどか